在来種の野菜





地域の伝承野菜に興味があります。ものすごくあります。四年前、お店のオープン準備をしながら、色んな方に聞いて回りましたがなかなか見つかりませんでした。


最近、そんな話を何気なくスタッフの皆としていたら、「うちの家にありますよ!」ということでビックリしました。あるスタッフの家で、昔から種を継いで育ててきた胡瓜。ご家族は「地這いきゅうり」と言っていたそうで、皮が薄く、色は白い。中は種が多くてジューシー。ずんぐりむっくりしていて、「瓜」感が強い。伊藤さんがこの時期持ってきてくれている、相模半白胡瓜と似ています。瑞々しくて、炒めてもすこぶる美味しいです。


僕が思うに、地域に在来野菜の種が残っている理由はシンプルで、「交通が不便だったから」。昔からアクセスが悪く、陸の孤島になってしまっていた地域では、結果的に食文化や野菜の種も、ガラパゴス化している。人が動けば経済も動く。種も動く。


岩手の県南地域、特に平泉周辺は、鉄道が敷かれるのも早かったし、様々な交易も盛んだった。おそらく、種の流出も早かったでしょう。広大で肥沃な土地があるので、大規模な田畑を有しての単一品目、ドカーンと!というスタイルが育ってきたのかな、と推測しています(もちろん、良い悪いの話ではなく)。当然、利益や効率、さまざまな利便性が優先されます。


そういった背景があるから、この土地固有の育ち方をしてきた野菜の姿がなかなか見えないのかなと思っていました。

ですが、「地域」よりももっとミクロな「ご家庭」単位で見れば、あったんですね〜やはり。四年越しの答えを得たようで、めちゃくちゃ嬉しいのです。


外から持ってきたもので無理やり「名物」を作るより、昔からここにあった作物や食文化に光を当てた方が、末長〜く続く名物は生まれるんじゃなかろうか。ともあれ、「うちの家でも昔からこんなんやってるよ!」というお野菜あれば、是非ご一報ください。伺いたいです笑。

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