日々の内側に。
2015年、世界遺産の街 岩手県平泉町の駅前広場に、
食事と喫茶の店としてSATOはオープンしました。
「丁寧さと愉しさ」をテーマに作られたお料理や
季節のケーキをお楽しみ頂けるほか、
音楽やアートイベント、
くらしを潤す工芸品や手しごとの品、
作り手の見えるお野菜や調味料を販売。
小さな店内には、沢山の愉しさが詰まっています。
目まぐるしく過ぎていく日々の中、
一息つける止まり木のように。
当たり前なものの中に、
小さな驚きや美しさを見つけられるように。
お越し頂くお客様の、「日々の内側」を
見つめるお手伝いが出来れば幸いです。
「食」 と 「暮らしのあれこれ」
この二つが、SATOがお客様に提供するものです。
健全で愉しい食卓と、暮らしを豊かにする様々なもの。
日々の営みを支える大切なこととして、考えています。
【食】 健全で、愉しい食事
「食べること」は「生きていくこと」の根幹ですが、
さまざまなものが飽和した現代においては、
益々その意義が曖昧になっているように思えます。
絶えず生まれては消えていく、ブームとトレンド。
必要以上にたくさん作り、必要以上にたくさん消費する。
食の工業化が進み、「食べる人」は「作った人」の事を、なにひとつ知らない。
「ほかの人よりも、もっと」
「ほかのメーカーよりも、もっと」
「ほかのレストランよりも、もっと」
そんな思いが加速して、食の本来の意義である「いのちと暮らしを繋いでいくこと」から、
どんどん離れてしまっているように思えるのです。
SATOは、そのような流れに加担したくはありません。
もちろん、「食の愉しみ」は人それぞれ。
何をどう食べようが、その人の自由です。
「正しさ」を押し付け合うだけでは、誰も幸せにはなれません。
気負わず、愉しく、誠実さを大事にしながら、
SATOらしくご提案を続けていきたいと思っています。
〈SATOの大事にしていること〉
・添加物を用いない、「人の手から生まれる仕事」を尊重します。
余計なものを加えず、身体にかかる負荷の少ない料理やケーキを提供します。
・加工品や調味料など、「時間が育むおいしさ」を大事にします。
作れるものは、出来る限り自分たちで作ります。
・旬の食材を用います。
岩手の風土、めぐる季節からの恵みを、日々の食卓に取り入れます。
・顔の見える関係を大事にします。
手から手へと、繋がることで生まれていくもの。
地産地消の先にある、「個人同士の関係性」を大切にします。
【暮らしのあれこれ】
日々が愉しくなる企画
豊かな日々を過ごすために必要なことは、何でしょうか。
それにはきっと、「おいしい食事」だけでは足りません。
毎日手に取る、うつわや暮らしの道具であったり
ふとした時に、聴きたくなる音楽であったり
身に着けることで、気持ちが切り替わる装いであったり
昔から続く、季節の手仕事であったり
豊かな日々はそんな、
「ささやかだけど確かな手応え」の
集積で生まれてくるのかもしれません。
SATOでは、訪れて下さったお客様の暮らしが
少し愉しくなるような企画を不定期で行っています。
音楽の演奏会
絵画、アートの展示会
陶器や木工作品など、工芸品の展示販売会
服飾品の受注会
生産者のポップアップ企画、トークイベント
季節の手仕事ワークショップなど
暮らしの中の、ちょっとしたスパイスになるような企画を続けていきます。